
札幌・すすきの。今でこそ近代的なビル群と煌びやかなネオンが並ぶ日本屈指の歓楽街だが、昭和の時代には、どこか温かみのある“スナック文化”が、この街を夜ごと輝かせていた。
昭和40〜50年代のすすきのは、まだ現在ほど高層ビルも少なく、小さなスナックや飲み屋が路地裏にぎっしりと並び、どの店にも人情味あふれるママや大将がいた時代だ。
「カラオケが今みたいに機械じゃなくて、生演奏のところもあった」
「常連だけで回っている、知る人ぞ知る隠れ家スナックが多かった」
「ビール瓶とおでん鍋、たばこの煙がすすきのの空気だった」
そんな声が、今もすすきのを愛する人たちから聞こえてくる。
🔥 昔のすすきの飲み屋文化の特徴
- 🍶 【カラオケスナック】
- 店の片隅にマイクスタンド、生ピアノ伴奏
- 曲リストは“紙の本”に手書きで追加されていた
- 🥃 【ボトルキープ文化】
- お客ごとにウイスキーや焼酎のボトルがズラリ
- ラベルに「◯◯様」「△△会社御一行」など書かれていた
- 🍢 【おでん・焼き鳥・炉端焼きと一緒に】
- スナックなのにおでん鍋が常備
- カウンター越しに「おにぎり」も握ってくれたママ
- 🚬 【たばこの煙とネオン】
- 一晩でジャケットがたばこ臭くなるのが当たり前
- 小さなネオンサインが「夜のオアシス」の目印だった
「すすきののスナック文化は、単なる飲みの場ではなく、“第二の家族”のような温かさがあった。華やかさと人情が共存したあの時代を、今こそもう一度見直したい。」