すすきのという街と、不動産仲介という仕事


― 光と影の狭間で ―

北海道最大の歓楽街・すすきの。
昼と夜、表と裏、成功と失敗が交錯するこの街は、常に変化を続けている。

飲食店やテナントの入れ替わりは激しく、
昨日まで賑わっていた場所が、翌月には別の顔を見せることも珍しくない。
この街で不動産に携わるということは、
「建物」ではなく「街の流れ」と向き合うことでもある。

成功の光、その裏にある現実

すすきのでは、小さな店舗が短期間で人気店となり、
やがて大型チェーンへと成長するケースもある。
一代でビルオーナーになる人が生まれることも、この街では特別な話ではない。

しかし、その一方で、
人知れず姿を消していく店の数は、成功例よりもはるかに多い。

光が強ければ強いほど、影は濃くなる。
すすきのは、その現実を常に突きつけてくる街だ。

短命に終わる店舗、
想いを持って始めたものの続かなかった挑戦。
それらは大きく語られることなく、静かに街の裏側へと沈んでいく。

不動産は「表と裏」で成り立っている

不動産仲介の世界は、
単純な「良い・悪い」では語れない。

誰もがインターネットで探せる正規ルートの物件がある一方で、
業者間のネットワークを通じて初めて表に出る物件も存在する。

未公開物件、条件付き物件、紹介限定物件。
すすきのの不動産は流動性が高く、
街の空気と同じように、常に動き続けている。

すべての情報が可視化される時代になっても、
この世界への新規参入が簡単になることはない。
むしろ、独特で閉鎖的な「情報の経済圏」が今もなお存在している。

それが、「すすきの不動産」という世界だ。

街を読む、整えるという役割

不動産仲介の役割は、
目立つ仕事ばかりではない。

利益とリスクのバランスを見極め、
正義と不正の境界線を嗅ぎ分ける。

「問題が起きてから対処する」のではなく、
「問題が起きない仕組みをつくる」。

それは表に出にくいが、
街を健全に成長させるためには欠かせない仕事だ。

すすきのがこれからも人を惹きつける街であり続けるために、
不動産は裏側から、その土台を支えている。


華やかさの裏に、必ず現実がある。
すすきのという街は、その両面を知ることで、より深く見えてくる。
このコラムでは今後も、
「表に出にくいが、確かに存在する街のリアル」を伝えていきたい。