
札幌といえば、時計台⏰とすすきの🍻。
でも…「すすきのに時計台ってあったっけ?」と観光で訪れた方がふと疑問に思うこと、ありませんか?実際には、すすきのエリアに“時計台”は存在しません!にもかかわらず、町のイメージにはなぜか“札幌時計台”の影がチラリ。
今回はそんなちょっとした“観光ギャップ”の真相を、楽しく探ってみます!
📍すすきの=地名ではない!?
まず驚きの事実。「すすきの」というのは実は“正式な住所名”ではありません!
札幌市中央区南4条西3丁目〜南9条西4丁目あたりの歓楽街一帯を、通称で「すすきの」と呼んでいるのです。地名ではなく“愛称”なんですね。
地図をよ〜く見ると「薄野」の表記もありません。なのに、ホテルや飲食店、観光パンフレットでは「すすきの駅すぐ」なんて当たり前に使われています。不思議な地域名ですが、それだけ市民にも観光客にも浸透しているという証拠です!
🌾名前のルーツは“ススキ”?それとも…人名?
“すすきの”の語源には、諸説ありますが有力なのが以下の2つ:
- 「ススキの野原」に由来した説
開拓初期、現在の南4条〜南9条一帯は一面ススキの草原だったという記録が残っており、これが由来とされる説。
- 明治時代の役人・薄井龍之氏の名前から説
1871年に政府公認の遊郭「薄野遊郭」が設置され、その監事であった“薄井氏”にちなんで名づけられたとも言われています。
どちらにしても、明治時代の都市形成と歓楽街文化が“すすきの”という愛称の背景にあるのです。
🕰️じゃあ、時計台はどこに?
「札幌市時計台」は、実はすすきのから徒歩15分ほど離れた“中央区北1条西2丁目”に位置しています。
1878年に建てられた歴史ある建築物で、もともとは「札幌農学校(現・北海道大学)」の演武場でした。レトロで小ぶりな姿が逆に印象的で、最近では“がっかり名所”なんて言われながらも、写真スポットとして根強い人気を誇ります。
なので、「すすきのの時計台」ではなく、「札幌駅~大通エリアの時計台」と覚えておくと観光時のギャップも減ります👍
すすきのと時計台、札幌観光の“顔”ともいえる二大ランドマークには実は“地理的距離”と“意味的距離”があるんです。だけどそれこそが、街の奥深さ。地名の裏にあるストーリーを知ると、旅も街歩きももっと楽しくなりますね!