
2025年7月1日、札幌市中央区南7条西4丁目の雑居ビル3階から、19歳のノルディックスキージャンプ男子・坂野旭飛さん(西区在住)が転落し、死亡する事故が発生しました。午前1時過ぎ、通行人から「人が落ちてきた」との通報を受け、駆けつけた警察と救急隊が発見。坂野さんは全身を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認されました 。
札幌中央署によれば、坂野さんの遺体からはアルコールが検出されたとされており、飲酒後の事故との見方が強まっています。防犯カメラの映像解析や、飲食店関係者・坂野さんの行動を確認しながら、警察は「誤って転落した可能性」を軸に捜査を進めていますが、現段階では事件性は認められておらず、関係者の供述や物証をもとに慎重な調査が継続されています 。
坂野さんは雪印メグミルクスキー部所属のスキージャンプ選手でもあり、同部は3日、公式サイトで訃報を発表。突然の訃報に、チーム関係者をはじめ札幌のスポーツ界にも衝撃が広がっています 。
地域住民からは、「すすきのの街は夜遅くまでにぎわっているが、安全確認も必要ではないか」との声も出ており、再発防止策として、店舗の防犯・安全管理や、酩酊状態の客への対応についても関心が集まっています。遺族への配慮はもちろん、夜間の外出マナーや事故防止の観点からも、街ぐるみの見直しが求められる事態です。
札幌市中央署は「現時点では事故と断定できず、防犯カメラや関係者の聴取を通じ、慎重に原因解明に取り組んでいる」とコメントしています。また、地区内の関係者からは「アルコールを提供する店舗にも配慮の必要性がある」との声も上がっており、安全管理体制の再検討が急務とされます。