ススキノ地区で深夜、路上暴行事件発生 防犯カメラ設置や巡回強化を求める声

 

札幌市中央区ススキノ地区— 2025年6月9日深夜、ススキノ南8条の路上で、41歳の男性会社員が背後から近づいた男に現金入りの財布(約12,000円)を奪われるひったくり事件が発生した。被害者に怪我はなく、警察が逃走中の犯人を追跡中である 。

一方、同地区では2月16日にも52歳の男性(介護士)がタクシー運転手と口論になり、顔面を殴る暴行事件が発生。運転手は軽傷を負い、酒に酔った男が現行犯逮捕された 

夜間のススキノ、事件多発で不安の声

繁華街エリアとして週末の深夜でも人通りがあるススキノにおいて、これらの突発的事件は利用者・店舗関係者に不安を与えている。通行人による目撃情報が警察への通報につながっているものの、犯人逮捕には至っておらず、防犯意識向上が急務となっている。

地元団体や専門家が求める具体的対策

地元商店主の声としては、防犯カメラや街頭灯の増設、地域パトロールの強化が求められている。特に被害が相次ぐ深夜帯において、巡回警備の回数を増やすよう札幌中央警察署への要望が高まっているという。

専門家(防犯コンサルタント)は「ススキノは観光客や酔客が多く集まるエリア。照明の改善とカメラの配置を連動させることで抑止効果が期待できる」と指摘。また、個人に対しては「夜間行動時のグループ行動やスマホアプリによる通報体制の整備も重要」と注意を呼びかけている。

警察の対応状況と市民への呼びかけ

札幌中央警察署は現在、防犯カメラ映像や通行人の証言を基に、犯人像の特定を進めている。中央署広報担当は「ススキノ地区では昨今、酔客を狙ったひったくりや暴行事案が散発している。市民・観光客も夜間の行動には十分注意してほしい」と述べている。特に不審者や被害に遭った場合は、直ちに110番通報を行うよう呼びかけている。

今後の課題と地域に求められる連携

カメラ・照明の再整備:未設置ゾーンの調査と補強が必要。

巡回強化:警察・自治体・商店会が連携し、特に金曜・土曜深夜のパトロール強化。

市民への啓発活動:防犯アプリの利用促進や、注意喚起を通じた抑止効果の向上。

 

すすきのによく来る人は「いつか自分にも起きるのでは」とこれを読んで思っているだろう。ススキノを知る者にとって、この不安は他人事ではない。警察だけでなく、地域が共に防犯対策に取り組む仕組みづくりこそ、今必要とされていると感じた。