2026年の年明けを迎えた札幌市では、冬本番の寒さが続いている。
年末から年始にかけては、気温が氷点下とプラスを行き来する日が多く、市内各地で路面の凍結が目立っている。
札幌市消防局によると、今シーズンも雪道や凍結路面で転倒し、救急搬送される人が相次いでいる。
搬送件数は過去10年の同時期と比べても多い水準で推移しており、冬道での転倒事故の深刻さが浮き彫りになっている。
転倒が多く発生しているのは、横断歩道や交差点付近、歩道の坂道などだ。
見た目には雪が少なく歩きやすそうに見えても、実際には薄く氷が張っているケースがある。
気づかないまま足を取られる人が少なくない。
こうした状態は「隠れた氷」などと呼ばれ、特に注意が必要とされる。
市内中心部や繁華街では、通勤や買い物、観光などで人の往来が増える時間帯に、転倒事故が集中する傾向がある。
年末年始は外出の機会が増えることもあり、普段以上に足元への警戒が求められる。
消防局は転倒防止策として、歩幅を小さくすること。
靴の裏全体で地面をとらえるように歩くこと。
急がず、時間に余裕を持って行動すること。
こうした点を呼びかけている。
また、市内各所に設置されている滑り止め用の砂箱を見かけた際は、積極的に利用してほしいとしている。
一方で消防局は、軽い擦り傷や打撲など、緊急性が低いと考えられる場合には、救急車の要請を控えることも重要だとしている。
冬場は救急要請が集中しやすく、本当に緊急性の高いケースへの対応が遅れるおそれがあるためだ。
「救急車を呼ぶべきか迷う」
「病院に行ったほうがいいか判断できない」
こうした場合は、救急相談窓口「#7119(救急安心センター)」に電話することで、症状に応じた助言を受けられる。
24時間対応で、救急車を呼ぶかどうかの判断材料として活用してほしいという。
新しい年を安全にスタートさせるためにも、冬道のリスクを正しく理解したい。
足元への注意とともに、救急医療の適切な利用を心がけたい。
毎年のこととはいえ、数字として示される転倒搬送の多さには改めて驚かされます。雪が少なく見える道ほど危ない、というのが札幌の冬の難しさです。歩き方の工夫だけでなく、救急車の使い方まで含めて「冬を安全に過ごす知恵」が問われているように感じました。迷ったときに相談できる窓口があることも、もっと知られていいと思います。





