客引き、再び増加傾向に──1時間あたり48人超 ススキノで条例施行後も後を絶たず

札幌市が定める「札幌市客引き行為等の適正化に関する条例」が全面施行されてから約2年半。
対象エリアであるススキノやJR札幌駅周辺、大通エリアでは、客引き行為の再増加が確認されています。

札幌市の今年度調査によると、対象区域内での客引き人数は1時間あたり48.3人。
これは前年度比でおよそ10人増となっており、新型コロナ禍を経て人流が回復したことに加え、条例施行から時間が経過したことによる意識の緩みが一因とみられています

📌 「客引き禁止区域」はどこ?

 

条例では、不特定多数の通行人に対し、客や従業員として誘う行為を禁止。

違反が確認された場合は段階的な指導が行われ、最終的には氏名・店舗名の公表や最大5万円の過料が科されます。

対象区域には、2023年に開業した大型複合施設「ココノススキノ」敷地内の一部も含まれており、より一層の注意が求められています。

 

 

ススキノの夜に戻ってきた“にぎわい”の裏側で、かつての課題も顔をのぞかせています。
「条例があるから安心」ではなく、地域と行政の継続的な連携が今こそ必要です。

住む人、訪れる人、働く人──すべての人が安心して過ごせるススキノであるために、
この街のルールと魅力、両方を守る意識を改めて共有したいところです。