【速報】「初回のご利用は無料です」“すすきの”で男子大学生が私服警官に客引き行為 1か月後に逮捕

2025年6月――札幌市の繁華街すすきので、男子大学生が違法な“客引き”を行ったとして、北海道警が風営法違反の疑いで逮捕していたことがわかった。相手が私服の女性警察官だったことには気づかず、「一軒だけ行かないですか？初回のご利用は無料です」と声をかけていたという。

逮捕されたのは、札幌市内の私立大学に通う20歳の男子学生。すすきのエリアでいわゆる“キャッチ”行為をしていたところ、私服で巡回中だった女性警察官に声をかけた。

捜査関係者によると、大学生は「お姉さん、初回は無料で入れますよ。一軒だけ行かないですか？」といった言葉で執拗に店への案内を促していたという。

女性警察官は冷静に対応しつつ、その場では逮捕せず、証拠を確保した上で後日捜査を進めた。1か月後、警察は風営法違反（客引き行為）の疑いで男子学生を逮捕した。

取り調べに対し、男子学生は「生活費の足しになればと思っていた」「相手が警察官だとは思わなかった」と供述しており、容疑を認めているという。

事件が起きた“すすきの”は、札幌市最大の歓楽街であり、毎晩多くの観光客や地元客が訪れる場所。近年、風俗関連のトラブルや違法なキャッチ行為が問題視されており、北海道警は定期的に私服警官を投入し、取締りを強化している。

近隣で働く飲食店従業員は、「観光で来る人にとっては、声をかけられるのが“普通のこと”になっていて怖い」と語る。また、「大学生がそういうことをしていたとは驚き。裏で雇っている大人がいるのでは」との声も上がっている。

北海道警察すすきの防犯対策本部は、「すすきの地区では現在も不適切な客引き行為が散見されており、今後も私服捜査員による巡回と摘発を継続する」とコメントしている。

この事件は、“気軽な誘い文句”が思わぬ罪に繋がることを改めて浮き彫りにした形となった。若年層を巻き込むキャッチ勧誘の実態に対し、今後も厳しい目が求められる。