札幌市で中国籍の男を銃刀法違反で逮捕


札幌市豊平区の住宅敷地内で、刃渡り約12 センチのナイフを所持していたとして、中国籍の男が現行犯逮捕された。夜の静けさの中、不穏な気配を感じた住民の通報から捜査が始まった。

住宅街のひっそりとした暗がりに、かすかに冷たい風が吹き抜ける。そんな中、通報者は「室外機の上に人が立ち、じろじろ見られた」と不安を覚え、警察に知らせたようだ。通報を受けて駆けつけた警察が敷地内を確認すると、男が立っており、ポケットから刃渡りおよそ12 センチ、包丁のような形状のナイフが見つかった。

逮捕されたのは、自称札幌市白石区在住、44歳の中国籍・無職の男。  警察は男を、刃渡り6センチを超えるナイフを所持していたとして、銃刀法違反の現行犯で逮捕した。

男は取り調べに対し、「自分の身を守るために持っていた」と説明。一方で、「包丁を持ち歩いてはいけないという法律があるとは知らなかった」と述べ、一部容疑を否認しているという。  現時点で、男が住宅敷地にいた経緯や、ナイフ所持の目的について、警察が詳しく調べを進めている。

このような刃物所持の摘発は、住民が安心して暮らす地域の安全を守るうえで重要だ。今回、通報と迅速な対応により大きな被害が未然に防がれた可能性もある。ナイフや包丁などを所持する意味、地域の安全への配慮をあらためて考えさせられる出来事と言えよう。

夜の住宅街に静寂が戻る中、不安の余韻だけが風に揺れている。

—— 文:佐々木ナオ(2025-12-02)


現場周辺は住宅が続く静かな一角で、夕方以降は足音がはっきり響くほど人通りが限られる区域だ。警察車両が停まると、その静けさが一気に緊張へと変わるのを感じた。季節的に外気は冷たく、通報の判断が迅速だったことが印象に残った。