札幌市は1月24日夜、市内都心部において「連節バス」の試験走行を行った。連節バスは1台で100人以上が乗車できる大型車両で、市はJR札幌駅と中心部を結ぶ新たな公共交通手段として導入を検討している。今回の試験走行は、実際の交通環境下で車両の走行性能を確認する目的で実施された。
試験走行が行われた連節バスは、全長およそ18メートルで、車体の中央部分が連結構造となっている。交差点では中央部が折れ曲がる形で進行し、通常の路線バスとは異なる挙動を示す。札幌市が都心部で検討している新たな公共交通の実現に向けた取り組みの一環として、実走行による検証が進められている。
市によると、今回の試験走行は2023年10月以来、2回目の実施となる。前回に続き、実際の道路環境での安全性や運行上の課題を確認することが目的とされている。特に今回は、冬季特有の条件である積雪により道路幅が狭くなった状況でも、問題なく走行できるかが検証項目となった。
連節バスは1編成でおよそ130人が乗車可能とされており、輸送力の高さが特徴である。札幌市は、利用者の多いJR札幌駅と中心市街地を結ぶ区間において、輸送力の強化や混雑緩和につながる手段として活用できるかを検討している。現時点では導入時期を2030年度とし、段階的に検証を進めていく方針を示している。
市は今後も試験走行や検証を重ね、運行ルートや安全対策、冬季対応などについて検討を続けるとしている。連節バスの導入が実現した場合、札幌市中心部の公共交通の在り方に影響を与える可能性がある。
数値や計画としては以前から示されていた連節バスですが、実際に都心部を走る姿を見ることで、導入が現実の段階に入ってきた印象を受けました。特に冬季の道路条件を前提に検証が進められている点は、札幌ならではの重要な視点です。輸送力の確保と安全性の両立が、今後の議論の軸になっていくと感じました。
—— 文・写真:すすきのニュース編集部 【佐々木ナオ】





