札幌市の緊急排雪、当初予定より遅延 3月上旬まで継続へ


札幌市は、記録的な大雪を受けて実施している生活道路の緊急排雪作業について、当初の2月中の完了予定から遅れが出ており、3月上旬まで継続する見通しを示した。進捗は2月24日時点で約7割にとどまっており、相次ぐ大雪や作業条件の複雑化が要因となっている。これに伴い、札幌市は市民への理解を改めて呼びかけている。

札幌市では、1月25日の大雪を受け、2月2日から市内の生活道路 約3800kmにわたる緊急排雪を開始した。この緊急排雪は、雪で道幅が狭くなった道路を広げ、市民の通行や緊急車両の往来を確保する目的で行われている。

秋元克広・札幌市長は会見で、進捗が約7割にとどまっている現状を説明し、「2月中を目標として作業を進めてきたが、現状では作業が遅れており、3月上旬までかかる見込み」と述べた。また、従来の「パートナーシップ排雪」方式であれば、完了までさらに時間がかかった可能性があるとして、市の対応の必要性を強調した。

作業が遅れた主な理由としては、再び降った大雪や雪の状況の変化による除排雪のやり直し、雪に埋もれた障害物への対応、融雪場の容量の問題などが挙げられている。札幌市内の雪堆積場では雪の受け入れが逼迫し、一部の堆積地が満杯となって閉鎖される場所も出ている。こうした状況が作業の進行に影響している。

また、札幌市は雪の排雪先として国有地の無償提供を受けるなどの対応も進めており、排雪の進捗に応じて追加的な土地提供も検討され @ているという。これにより雪の置き場確保を図っている。

市は引き続き作業員や重機を投入して優先順位の高い道路から排雪を進める方針で、3月上旬までの完了を目指している。市民に向けては「限られた体制での作業であり理解を」とのコメントを発している。

緊急排雪は、雪で生活道路の安全な通行が妨げられる事態を受けた特別措置であり、平常時の「パートナーシップ排雪」制度とは異なる方式で市が全面的に実施している。今後も作業が続く見込みとなっている。

—— 文・写真:すすきのニュース編集部 佐々木ナオ


生活道路約3800キロという数字の重みを、現場であらためて感じました。排雪は毎冬の業務ですが、今回のように全市的な緊急対応となると、人的・物理的な負荷は一段と大きくなります。進捗7割という数値の裏側には、再降雪や堆積場の制約など複合的な要因が重なっているとのことです。都市機能を維持する基盤作業として、今後の工程管理にも注目が必要だと感じました。