札幌市中央区の地下鉄東西線・西18丁目駅構内で1月に起きた公然わいせつ事件をめぐり、北海道警は3月9日、逃走した男の逮捕に貢献したとして、札幌龍谷学園高校2年の安部掌之右さんと1年の岩本翔琉さんに感謝状を贈りました。贈呈式は同日午後5時、札幌・中央警察署で行われました。
事件が起きたのは1月22日午後7時半ごろです。現場は西18丁目駅構内で、証明写真機を利用していた10代後半の女性に対し、49歳の男が下半身を露出した疑いが持たれました。女性が逃げる男を追いかけていたところに、部活動の帰り道だった2人の高校生が居合わせました。
2人は女性から事情を聞いて状況を把握し、男に停止を呼びかけながら追跡しました。2人がスマートフォンで110番通報し、回線をつないだまま男の動きを警察に伝え続けたと報じています。警察はその情報をもとに、現場から約400メートル離れた路上で男を公然わいせつの疑いで逮捕しました。バスケットボール部所属の2人が約400メートル追いかけ、身柄確保に関わったと伝えています。
報道では、安部さんが当時「何かある」と感じて追いかけたことや、岩本さんが怖さはなかったと振り返ったことも紹介されています。安部さんが体力に自信があったこと、岩本さんが「良いことをしたと思う」と話したことも伝えられました。突発的な場面でも、追跡だけで終わらせず、通報と位置情報の共有まで続けた点が、早い逮捕につながったといえます。
今回のニュースが札幌で注目されるのは、地下鉄駅という日常的な場所で起きた事件に対し、居合わせた高校生2人の行動が警察の対応と結びついたからです。警察が感謝状という形でその協力を公にたたえたことで、現場での通報や情報共有の重みも改めて伝わるニュースになりました。
主役は容疑者ではなく、状況を見極めて動いた高校生2人の初動でした。





