すすきのに、新しいナイトスポットが加わる。株式会社TryHard Japanは、複合型ナイトエンターテインメント空間「CLUB SANGO SAPPORO by Riviera」を2026年4月28日(火)にオープンする予定だ。場所は札幌市中央区南6条西4丁目、ススキノ野口ビル地下1階。公式サイトでも「かつてのリビエラの跡地」と案内されており、長くすすきのの夜を知る人ほど場所のイメージが湧きやすい立地になっている。入場は20歳以上としている。
今回の開業で目を引くのは、単に新しいクラブができるという話ではなく、店の使い方そのものを少し広げようとしている点だ。発表では、東京・六本木の「V2 TOKYO」との共同運営、札幌の有限会社アートライフのサポートを受けながら、観光客も地元客も自由に遊べる「新しい社交場」を目指すとしている。すすきのは観光需要と地元需要が重なるエリアだが、その両方を正面から取りにいく姿勢を開業段階から打ち出した形だ。
営業設計も分かりやすい。毎日21時にオープンし、21時から24時まではPOPSやEDMを中心にしたアーリータイム、24時以降は新譜やトレンド楽曲を前面に出すメインタイムに切り替える。早い時間帯は単品オーダー、飲み放題、デザートビュッフェ、ゲーム、VIPなどから選べる「選択式システム」を導入するという。深夜から本格化する従来型のクラブ利用だけでなく、終電までの時間や、まずは軽く雰囲気を見たい層も取り込みたい意図が読み取れる。
フロアは3つに分かれる。メインフロア「CORAL AREA」は大型LEDビジョンと音響・照明設備を備え、ダンサーやフレアバーテンダーの演出を組み合わせた空間。サブフロア「BLOCK AREA」はHIPHOP、R&B、AFRO、AMAPIANOなどのブラックミュージック中心。さらにラウンジの「AJITO AREA」では、ダーツやトレンドゲームも楽しめるという。大箱の一体感だけで押すのではなく、その日の気分で滞在場所を変えられる構成が特徴になりそうだ。
もうひとつ見逃せないのが、来街者への間口の広げ方だ。運営側は、色で過ごし方を表せる「ステータスバンド」の導入や、多言語対応スタッフの常駐も打ち出している。これは常連向けの閉じた場というより、初めての来店者や海外客でも入りやすい設計を意識したものとみられる。すすきので夜遊びの選択肢は多いが、早い時間から入りやすく、複数の過ごし方を一つの施設内で選べる点は、この店の分かりやすい差別化ポイントになりそうだ。
開業前の動きも速い。3月30日には、同施設の貸切予約受付開始も発表されており、10時から19時を目安に日中利用にも対応、想定収容人数は300〜400人としている。つまり、夜のクラブ営業だけでなく、イベント、ライブ、宴会などを含めた“箱”としての使い方もすでに想定されている。すすきのでこうした大人数対応の場がどう使われるかは、開業後の注目点の一つになりそうだ。
さらに4月3日には、ゴールデンウィークのオープニング期間を盛り上げるスペシャルゲストも発表された。4月28日に百足、4月29日にnuts night、4月30日にTee Shyne、5月1日にyvng patra、5月2日にPEACH、5月3日に5Leafが予定されている。詳細は変更の可能性があるため確認は必要だが、少なくとも運営側が開業初週を“話題化の山場”として位置づけていることは見て取れる。最新情報は公式Instagramで随時発信するとしている。
旧Riviera跡地という分かりやすい場所性、21時から朝までの二部構成、3エリア設計、そして観光客と地元客をまたぐ利用想定。現時点で出ている情報を整理すると、CLUB SANGOは「派手な新店」というより、すすきのでの夜の過ごし方を少し組み替えようとする店として見ると輪郭がつかみやすい。実際に街に定着するかは開業後の運営次第だが、4月28日のオープンは、少なくともすすきのの新店情報として押さえておきたい動きだ。
注目点は、単に大型クラブが増えることではなく、「早い時間から入れる」「過ごし方を複数用意する」という設計を前面に出していることです。旧Riviera跡地という場所の分かりやすさもあり、開業後にどの客層をつかむのかが、この店の定着を左右しそうです。





