自転車で女性に触れた疑い、33歳男を逮捕 翌日の別被害との関連も捜査


札幌市中央区南8条西9丁目の路上で、歩いていた20代女性の上半身を自転車で追い抜く際に触ったとして、札幌方面南警察署は2026年9月28日、札幌市中央区に住む33歳の男を不同意わいせつの疑いで逮捕しました。STV札幌テレビと北海道文化放送(UHB)が、警察への取材をもとに報じています。

事件が起きたとされるのは9月10日午前2時半ごろです。女性は被害直後に110番通報し、警察が男の行方を追っていました。UHBによると、防犯カメラの捜査などから男の関与が浮上し、9月28日の逮捕に至ったとされています。男は警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めていると報じられています。

その一方、翌11日午前2時ごろには、約1キロ離れた札幌市中央区南7条西3丁目でも、歩いていた30代女性が自転車の男に追い抜きざまに下半身を触られる別の被害がありました。警察は、9月10日の事件で逮捕した男との関連を調べています。9月29日時点では、この別件について同じ男の関与が確認された、あるいは逮捕・立件されたという発表は確認できません。

9月10日未明、南8条西9丁目で何が起きたとされているのか

STVが事件発生当日に報じた内容では、9月10日午前2時半すぎ、札幌市中央区南8条西9丁目の通称「菊水・旭山公園通」で、歩道を歩いていた20代女性が、自転車に乗って近づいてきた男に胸を触られたとされています。男はそのまま自転車で逃走し、女性にけがはありませんでした。

女性は被害直後に「胸を触られた」と110番通報しました。事件発生時点で警察は不同意わいせつ事件として男の行方を追っていました。UHBは、警察が防犯カメラなどを捜査した結果、33歳の男の関与が浮上したと報じています。

9月28日、札幌方面南警察署はこの男を不同意わいせつの疑いで逮捕しました。逮捕後、STVとUHBはいずれも、男が警察の調べに対して容疑を認めていると報じています。ただし、逮捕は有罪が確定したことを意味しません。今後の捜査や検察による処分、裁判の有無などは別の手続きです。

翌11日には南7条西3丁目で別の被害

9月11日午前2時ごろには、札幌市中央区南7条西3丁目でも、歩道を歩いていた30代女性が、自転車に乗った男に後ろから近づかれ、追い抜きざまに下半身を触られる事件がありました。STVの9月11日朝の報道によると、男はそのまま西方向へ自転車で逃走し、女性にけがはありませんでした。

この事件が発生した当時、警察は前日の南8条西9丁目の事件との関連を調べていました。2件とも、未明の路上で、歩行中の女性に自転車で近づき、追い抜く際に身体へ触れたあと自転車で離れるという状況が報じられていたためです。

9月28日に南8条西9丁目の事件で33歳の男が逮捕された後も、南7条西3丁目の事件については「関連を捜査している」という段階です。STVは警察が男との関連を捜査していると報じ、UHBも、翌11日の被害を含め同じような被害が数件発生しており、関連を調べているとしています。

ここは読み分けが必要です。「似た手口の事件があった」「警察が関連を捜査している」という事実と、「同じ人物が起こした」と確認されたことは同じではありません。9月29日時点で確認した資料では、南7条西3丁目の事件について、逮捕された33歳男の関与が確認されたとの発表はありません。

2日間の動きを時系列で整理

  • 9月10日午前2時半すぎ~2時40分ごろ:札幌市中央区南8条西9丁目で、歩いていた20代女性が自転車の男に上半身を触られたとされる事件が発生。
  • 9月10日:被害女性からの通報を受け、札幌方面南警察署が不同意わいせつ事件として捜査。
  • 9月11日午前2時ごろ:札幌市中央区南7条西3丁目で、30代女性が自転車の男に追い抜きざまに下半身を触られる別の事件が発生。
  • 9月11日時点:警察が2件の関連を調べる。
  • 9月28日:南8条西9丁目の9月10日の事件について、札幌市中央区に住む33歳の男を不同意わいせつの疑いで逮捕。
  • 9月29日確認時点:男は9月10日の事件について容疑を認めていると報じられている。南7条西3丁目などの別の被害との関連は捜査中。

この時系列から分かるのは、逮捕されたのが「9月10日の南8条西9丁目の事件」についてであることです。翌11日の事件は、同じ男の関与が確認された事件としてではなく、関連を調べている別件として扱う必要があります。

事件発生時の男の特徴と、逮捕後の情報は分けて見る必要がある

9月10日の事件直後、STVは、逃げた男について40代から50代くらい、緑色系のジャンパー、青色のズボンを着用していたという情報を報じていました。一方、9月11日の南7条西3丁目の事件では、逃げた男は20代から30代くらいの細身で、上下暗めの長袖・長ズボン、キャップのような帽子を着用していたと報じられています。

こうした特徴は、事件発生直後の目撃情報や被害申告をもとにした捜査段階の情報です。年齢の見え方や服装などが後に特定された人物と一致しないことはあり得ますし、2件で特徴の記述が違うことだけを根拠に、同一人物か別人かを判断することもできません。

逮捕後に確認できる事実として優先すべきなのは、警察が9月10日の事件について33歳の男を逮捕したこと、男がこの容疑を認めていると報じられていること、そして他の事件との関連については捜査が続いていることです。捜査初期の特徴を使って、ネット上で特定の人物を推測したり、無関係な人と結びつけたりすることは避ける必要があります。

北海道警察の公式「事件・事故情報」では9月28日分がまだ掲載されていない

北海道警察は公式サイトで「事件・事故情報」を公開しています。9月29日に確認した「過去の出来事」の一覧には、9月25日~27日、9月24日、9月21日~23日などへのリンクが掲載されていますが、9月28日分はまだ一覧にありませんでした。

そのため、本稿で扱っている9月28日の逮捕については、北海道警察の公式「事件・事故情報」ページそのものでは確認できていません。逮捕日時、容疑、供述、別件との関連捜査については、札幌方面南警察署への取材内容を報じたSTVとUHBの2社を照合して記載しています。

一方、警察の公式情報が未掲載であることは、報道内容が誤りだという意味ではありません。公式サイトの掲載時期と報道機関の取材・報道時期が一致しない場合があります。公開予定日の10月1日までに9月28日分が追加された場合は、公式情報と報道内容の一致を改めて確認する必要があります。

すすきの周辺を利用する人が確認しておきたい通報・相談先

今回の2件はいずれも未明の路上で起きたと報じられています。すすきの周辺は飲食店、宿泊施設、地下鉄駅などを利用する人が深夜まで行き来する地域ですが、今回の事件だけを根拠に地域全体の危険性を一般化することはできません。

一方で、実際に身体を触られるなどの被害に遭った場合や、不審な人物による行為を目撃した場合に、どこへ連絡すればよいかは知っておくことができます。北海道警察は、緊急の事件・事故をいち早く警察へ知らせるための電話として110番を案内しています。

いま起きている事件や、警察官の現場対応が必要な場合は110番

北海道警察の「正しい110番の利用方法」では、110番を緊急の事件・事故のための電話としています。不審な人や車を目撃した場合なども、すぐに110番する例として挙げられています。

110番では、何があったのか、いつ起きたのか、場所、相手の人相や服装、逃走方向、被害やけがの状況などを尋ねられます。住所が分からない場合は、近くの建物名や信号機の住所表示板、自動販売機などにある住所表示を伝える方法も案内されています。

被害直後は、相手を追いかけたり撮影しようとしたりすることより、自分の安全を確保することが優先です。今回の南8条西9丁目の事件でも、被害女性からの通報をきっかけに捜査が始まり、その後の防犯カメラ捜査などにつながったと報じられています。

緊急ではない警察相談は「#9110」

北海道警察は、警察官の現場臨場を求める緊急事案ではない相談について、警察相談専用電話「#9110」を案内しています。北海道警察本部警察相談センターでは、#9110で毎日24時間、電話相談を受け付けています。

#9110は携帯電話、プッシュ回線、公衆電話から利用できますが、ダイヤル回線や一部のIP電話からは利用できないとされています。また通話料金がかかります。緊急の事件・事故で警察官に現場へ来てもらう必要がある場合は、#9110ではなく110番です。

性犯罪被害の相談は「#8103」

北海道警察は、性犯罪被害相談電話の全国共通番号として「#8103(ハートさん)」を案内しています。発信場所を管轄する都道府県警察の性犯罪被害相談窓口につながる番号で、北海道警察では土曜・日曜・祝日を問わず24時間対応しています。

北海道警察の案内では、わいせつ被害や痴漢で悩んでいる本人のほか、家族や知人が被害に遭って悩んでいる人も相談対象です。「警察署へ行くのは迷う」という段階でも、電話相談を利用できます。

「ほくとポリス」では犯罪・不審者情報を確認できる

北海道警察は公式防犯アプリ「ほくとポリス」を提供しています。北海道内の犯罪、不審者、特殊詐欺に関する情報を地図に表示するほか、防犯ブザーやちかん対策機能、登録したメンバーへの位置情報送信、警察署・交番の表示などの機能があります。

地域の防犯情報を確認する手段として使えますが、アプリの表示だけで個別事件の犯人や正確な現場を推測する用途には向きません。事件ごとの捜査状況や逮捕の有無については、北海道警察の公式発表や報道機関の更新情報と分けて確認する必要があります。

9月29日時点で確認できることと、まだ決まっていないこと

今回の事件で確認できる中心的な事実は、9月10日未明に札幌市中央区南8条西9丁目で20代女性が自転車の男に上半身を触られたとされる事件があり、9月28日に33歳の男が不同意わいせつの疑いで逮捕されたことです。男は容疑を認めているとSTVとUHBが報じています。

翌11日に南7条西3丁目で起きた別の被害については、警察が逮捕された男との関連を調べています。UHBは、ほかにも同様の被害が数件発生していると報じていますが、それらについて同じ男の関与が確認されたとの発表は9月29日時点では確認できません。

したがって、「南8条の1件で逮捕された」という確認済みの事実と、「南7条などの別の被害との関連を捜査している」という未確定の部分を分けて受け止める必要があります。動機や他の被害への関与について、現時点の資料から推測することはできません。

また、逮捕されたという段階は刑事手続きの途中です。今後、捜査の進展に伴って新たな容疑が明らかになる場合も、逆に関連が確認されない場合もあり得ます。公開予定日の10月1日には、北海道警察の事件・事故情報、STV、UHBなどの更新を再確認し、別件との関連や処分に新しい発表があれば本文を修正する必要があります。

すすきのや札幌中心部を利用する人にとっては、逮捕のニュースだけでなく、関連がまだ確認されていない別事件があること、そして緊急時の110番、緊急ではない警察相談の#9110、性犯罪被害相談の#8103という公的な窓口を知っておくことが、現時点で確認できる実用的な情報です。


今回確認できた逮捕は、9月10日に南8条西9丁目で起きたとされる1件についてです。翌11日の南7条西3丁目などの被害は関連を捜査している段階で、同じ人物による事件と確定したわけではありません。すすきの周辺を利用する人にとっては、事件の続報だけでなく、110番、#9110、#8103という公的な通報・相談先を知っておくことも実用的な情報になります。