すすきのの深夜営業に占いが参入 カラバットが打ち出す「はしご占い」の中身


札幌・すすきので、夜の過ごし方に少し変わった選択肢が加わった。株式会社カバラットが発信しているのは、「占いの館カバラットすすきの店」を“新しい遊び場”として位置づける動きだ。店舗は2026年2月10日に札幌市中央区南6条西3丁目1 ニューオリンピアビル6Fにオープンし、営業時間は21時から翌6時まで。すすきのの深夜帯を意識した営業形態になっている。

この店の軸になっているのが「はしご占い」だ。公式案内と発表によると、料金は10分2,500円で、短時間の対面鑑定を前提に複数の占い師を回る使い方を想定している。一般的に一人の占い師に長く相談する形式とは違い、同じテーマを別の占い師に聞いて比べたり、友人同士で結果を共有したりしやすい構造にしているのが特徴だ。予約不要で、思い立ったタイミングで立ち寄れる点も、飲食店やカラオケ、ダーツなどの流れがあるすすきのとは相性がいい。

読者目線で押さえておきたいのは、深夜営業でも「占いバー」ではないことだ。公式サイトでは酒や飲食物の提供はなく、純粋に占いだけを提供する店と明記している。支払いは店頭決済で、現金、クレジットカード、PayPayに対応。バー感覚の雑居的な空間というより、夜の街の中にある“短時間で入れる占いスポット”として理解した方が実態に近い。

もう一つ見逃せないのは、すすきのとの関係が今回いきなり始まったわけではない点だ。会社概要では、カバラットは2021年4月に一度すすきの店を設立し、2022年7月に閉店、その後2026年2月にあらためてすすきの店を設立した沿革を掲載している。つまり今回話題になっているのは、沿革上は“すすきのでの再出店”でもある。単なる新店情報として読むより、深夜帯に特化したかたちで改めて勝負をかけた動きとして見ると、この店の立ち位置はより分かりやすい。

すすきのでは、二次会や三次会の行き先として定番化している娯楽は多い。一方で、占いを短時間で回遊して楽しむという切り口はまだ珍しい。カバラットすすきの店のニュース価値は、占いそのものよりも、占いを夜の街の導線にどう組み込むかという提案にある。深夜営業、予約不要、10分単位という設計が実際に利用者をつかめるのか。

 

位置情報:占いの館カバラットすすきの店


“占いの店ができた”という話より、“すすきので占いをどう遊びに変えるのか”まで踏み込んでいる点が、この話題の面白さです。