【札幌】LUUPが4月15日に再開 ポート85カ所へ拡大、安全講習会と15分無料も。


札幌市で冬季休業に入っていたマイクロモビリティシェア「LUUP」が、2026年4月15日午前10時に再開します。再開初日には赤れんが庁舎 ガーデンで安全講習会が開かれ、同日から4月22日まで、札幌限定で15分以内のライドが何度でも無料になるキャンペーンも始まります。春の営業再開というだけでなく、街なかの移動手段として再び使える状態になること自体が、札幌では大きなニュースです。

今季の札幌エリアは、ポート85カ所、車両約180台でのスタートです。内訳は電動アシスト自転車100台、電動キックボード80台。料金は基本料金50円に1分あたり15円が加算される仕組みで、営業は今シーズンも降雪期前までを予定し、最終日は10月31日とされています。冬を挟む札幌では、通年運用ではなく春から秋にかけてどう使われるかがサービスの見どころになります。

今回の再開で注目したいのは、単にサービスが戻ることではなく、展開規模が広がっている点です。Luupの公式発表によると、札幌では2025年7月にサービスを始め、その後の昨年度実績が67ポート、今季は85ポートへ増設して再開するとしています。開始時点では約50ポート・約150台だったため、札幌での2季目は、試験的な立ち上げから一段進んで、使い勝手を高める段階に入ったと見てよさそうです。

そもそもLuupが札幌でサービスを展開する背景には、市内の慢性的な渋滞、地下鉄駅から目的地までのラストワンマイル、観光客の回遊性向上といった移動課題があります。2025年の札幌進出時にも、公共交通の運転手不足や短距離移動の不足が課題として挙げられていました。札幌は積雪や凍結の影響が大きい街だけに、冬の間は休業し、雪のない時期にどこまで日常移動へ入り込めるかが、定着の分かれ目になりそうです。

今回、運営側が安全講習会を前面に出しているのも見逃せません。Luupは、自転車への「青切符」適用が4月1日から始まり、交通ルールへの関心が高まっていることを講習会開催の背景に挙げています。講習会は4月15日午前10時から11時30分まで、中央区北3条西6丁目1番地の赤れんが庁舎 ガーデンで実施予定。北海道警察と東京海上グループが協力し、交通ルールのレクチャー、ガイドブック配布、試乗体験、初回ライド無料クーポン配布が予定されています。

利用前に押さえておきたい実務面もあります。電動キックボードを使うには、アプリ上で年齢確認書類を提出し、交通ルールテストに連続満点で合格する必要があります。一方、電動アシスト自転車のみを使う場合は、それらの手続きは不要です。また、札幌限定の無料キャンペーンは、LUUPアプリ登録者なら誰でも対象ですが、無料になるのは15分以内のライドまで。15分を超えたぶんには通常料金がかかります。

2025年の札幌開始時には、30分以内なら何度でも無料というキャンペーンでした。今回は15分無料に短縮されていますが、そのぶん駅から目的地、オフィス間、観光スポット間といった短距離移動に使うサービスであることが、より明確になったとも言えます。話題の中心は「再開」ですが、実際に見るべきポイントは、ポートを増やしつつ、安全面の周知と体験機会をセットで打ち出していることです。札幌でのLUUPが単発の話題で終わるのか、春から秋の移動インフラとして根付くのかは、この2季目の運用でよりはっきりしてきそうです。

 


今回のニュースは、LUUPが札幌で再開すること自体よりも、「昨年より密度を上げて戻ってくる」点が本質です。利便性の拡大とルール周知を同時に進める構図になっており、ここが2季目の評価軸になりそうです。