札幌市は、2026年11月17日(火)から、自転車などの「冬期保管」の申請を受け付けます。自宅に冬の保管場所がない人が、市の指定する駐輪場に自転車を預けられる制度です。対象は札幌駅・大通周辺の4か所と、白石・手稲・新札幌の3か所。自転車1台の料金は都心部が2,300円、郊外が2,000円です。
今年の申請で大きな違いは、郊外3か所でインターネット申請が始まることです。ただし、ネットで申し込めるのは11月17日から30日まで。都心部は従来どおり現地の窓口のみで、電話申請もできません。申し込みと実際に自転車を運び込む日も異なるため、日程を分けて確認しておく必要があります。
以下は札幌市が2026年10月2日に更新した「自転車等の冬期保管」案内と、同年度の実施資料を基にした、10月24日時点の情報です。
まず押さえたい日程と料金
申し込みは11月17日から12月15日、実際の預け入れは12月1日から12月15日です。つまり、11月17日に申し込んでも、その日に自転車を置いて帰れるわけではありません。預入前の自転車を長期間置いておくと、撤去の対象になる場合があります。
- 申請:2026年11月17日(火)~12月15日(火)
- 預け入れ:2026年12月1日(火)~12月15日(火)
- 引き取り・都心部:2027年3月1日(月)~3月31日(水)
- 引き取り・郊外:2027年3月17日(水)~3月31日(水)
- 料金:自転車1台につき都心部2,300円、郊外2,000円
ここでいう「都心部」は札幌駅周辺2か所と大通周辺2か所、「郊外」は地下鉄白石駅、手稲駅、新札幌駅周辺の3か所です。保管期間が12月から3月と案内されていても、いつでも自由に出し入れできるわけではありません。春に引き取れる初日も、都心部と郊外とでは16日違います。
受け付けは先着順で、各施設の定員に達すると終了します。12月15日まで必ず枠が残っているという意味ではありません。希望する保管先を決めたら、申請方法と受付日を確認しておくのが確実です。
預けられる駐輪場は札幌市内の7か所
札幌駅周辺:2か所
札幌駅5・5駐輪場は、中央区北5条西5丁目の「sapporo55」ビルにある駐輪場です。自転車は2,300円、原付一種は4,600円で冬期保管を受け付ける予定です。場所はGoogleマップで札幌駅5・5駐輪場を確認できます。
札幌駅北口駐輪場も冬期保管の対象です。北区北7条西3丁目付近にあり、自転車2,300円、原付一種4,600円が案内されています。Googleマップで札幌駅北口駐輪場を確認してください。札幌駅周辺にはほかにも一時利用・定期利用の駐輪場がありますが、それらがすべて冬期保管に対応するわけではありません。
札幌駅周辺の対象施設については、札幌市が指定管理者を国土警備保障株式会社と案内しています。問い合わせ先は札幌駅5・5駐輪場、011-251-3060です。札幌市の札幌駅周辺駐輪場案内には、通常利用の駐輪場も掲載されているため、冬期保管の対象施設と分けて見てください。
大通周辺:2か所
北1西1地下駐輪場は自転車のみ受け入れ、料金は2,300円です。原付の冬期保管は受け付けません。Googleマップで北1西1地下駐輪場を確認できます。
西2丁目線地下駐輪場では、自転車2,300円に加えて、原付一種・原付二種を4,600円で受け入れると案内されています。今回の市の対象施設で、原付二種の冬期保管が明示されているのはここだけです。Googleマップで西2丁目線地下駐輪場を確認できます。車種による受入可否や利用する入口については、事前に管理室へ確かめてください。
大通周辺2か所の冬期保管についての問い合わせ先は、西2丁目線地下駐輪場の011-211-5190です。大通周辺の駐輪場を管理する株式会社札幌振興公社の案内ページでも、11月17日からの受付、12月からの預入、3月の引取日程を公表しています。
白石・手稲・新札幌:3か所
郊外で対象になるのは、地下鉄白石駅地下駐輪場(白石区南郷通1丁目南)、手稲駅北口駐輪場(手稲区前田1条11丁目)、新札幌駅第4駐輪場(厚別区厚別中央1条6丁目3-3)の3か所です。新札幌駅第4駐輪場はBiVi新さっぽろ内にあります。
料金はいずれも自転車1台2,000円で、原付は受け入れません。これら3か所は通常の駐輪場利用が無料でも、冬期保管には料金がかかります。「無料駐輪場だから冬も無料」という理解は誤りです。
また、実際に引き取れる期間は翌年3月17日から31日です。たとえば3月上旬に自転車通勤を再開したくても、市が指定する郊外の引取開始日までは対応できません。春に使い始める予定が早い人は、申し込む前にこの日程が生活に合うか確認する必要があります。
2026年は郊外のネット申請が新しく始まる
白石・手稲・新札幌の3か所について、札幌市は2026年度からインターネット申請を始めると案内しています。受付は11月17日の午前0時から11月30日まで。支払い方法はクレジットカードのみです。都心部の4か所はネット申請の対象外で、駐輪場窓口に出向く必要があります。
10月24日時点では、札幌市の公式ページに具体的な申請先へのリンクはまだ掲載されていません。市は11月を目途にリンクを載せる予定としており、申請するときは札幌市の冬期保管ページを入口にするのが適切です。検索結果に出てくる過年度の申込書や、別の駐輪場の予約ページを使わないよう注意してください。
札幌市の2026年度業務仕様書では、郊外のネット申請について、申請内容の確認と承認処理を行うこと、預入時に承認メールを提示して照合することが示されています。したがって、入力しただけで手続きのすべてが完了したと考えず、申請後の案内や承認メールを保存しておくことが大切です。
窓口の申請時間と支払い方法
現地申請を選ぶ場合、11月17日から30日までの案内は地域によって異なります。都心部の窓口は毎日6時から24時までで、支払いは現金のみ。郊外3か所の窓口は10時から17時までで、月・木・日曜日は休み、こちらも現金支払いです。
郊外の窓口で直接申請する場合、受付用紙は現地で記入でき、札幌市が公開する郊外用申請書をあらかじめ用意して持参することもできます。窓口へ出向く時間を減らしたい場合は、申請に必要な内容を先に確かめておくとよいでしょう。
12月に入ると、申請受付は預入時間に合わせた窓口対応になります。インターネットでの申請が12月15日まで続くわけではありません。ネット申請の受付終了と、制度全体の申請終了は別の日です。
申し込む前に、防犯登録番号を確認
札幌市は、自転車の冬期保管申請に防犯登録番号が必要と明記しています。郊外3か所を扱う2026年度の業務仕様書にも、防犯登録番号を確認できない場合は申請を受け付けないと記載されています。
普段は自転車に乗れていても、申請の段階で番号が分からなければ手続きが進みません。自転車本体の防犯登録ステッカーと、防犯登録時の控えを確認しておくのが先決です。車体番号と防犯登録番号は同じものではないため、取り違えないようにしてください。
預入時には、郊外の窓口で発行された冬期保管承認通知書、またはインターネット申請の承認メールを提示する運用が予定されています。市の業務仕様書によれば、係員は保管証を交付し、自転車の見やすい位置に取り付けるよう案内します。保管場所に持っていくだけでなく、承認内容を示せる状態にしておく必要があります。
引取時も同じ通知書またはメールが重要です。郊外の運営仕様では、通知書などを紛失した場合には身分証明書による本人確認を行う取り扱いが示されています。冬を越してから慌てて探すことのないよう、通知書は春まで保管し、メールは削除しないようにしてください。
預ける時間と引き取る時間も地域で異なる
12月の預入時間
都心部は12月1日から15日まで毎日6時から24時まで。平日夜間でも利用しやすい時間設定ですが、対象の駐輪場での保管手続きが必要です。一般の一時利用の駐輪と同じ扱いではありません。
郊外3か所は火・水・金曜日が8時から19時、土・日曜日が10時から17時。月・木曜日と祝日は休みです。たとえば仕事帰りに自転車を預ける場合、郊外は利用できる曜日と19時までという時間制限を両方確認する必要があります。
2027年3月の引取時間
都心部では3月1日から31日まで毎日引き取れますが、時間は施設ごとに違います。札幌駅5・5駐輪場と札幌駅北口駐輪場は7時から20時、北1西1地下駐輪場は8時から20時、西2丁目線地下駐輪場は6時から24時です。
郊外3か所は3月17日から31日まで、火・水・金曜日が10時から19時、土・日曜日が10時から17時で、月・木曜日と祝日は休みです。同じ「3月31日まで」でも、引き取りに行ける日と時間は限られています。
都心部と郊外のどちらも、指定期間外の対応はできないと市は案内しています。保管を申し込む時点で、春の帰省や引っ越し、通勤再開の日程も考えておく必要があります。
「早めに預ける」「途中で取り出す」はできる?
11月中に自転車を片付けたい人にとって、預入開始が12月1日というのは見落としやすい点です。札幌市は都心部の有料駐輪場に限り、係員に相談したうえで前倒し預入に対応できる場合があるとしています。ただし、その場合は前倒しした日数分の一時利用料金が別にかかります。確約されたサービスではなく、相談が必要な取り扱いです。
一方、白石・手稲・新札幌の郊外3か所は、11月末まで通常の駐輪場として利用されるため、早期預入はできません。11月中に申し込みを済ませても、自転車は指定された預入期間まで自分で管理する必要があります。
一度預けた自転車を冬の途中で一時的に出すことや、春に引き取った自転車を再び保管してもらうこともできません。冬に数日だけ使う予定がある場合は、このサービスの利用条件と合わない可能性があります。日常の駐輪場所ではなく、冬を通して使わない自転車を保管する仕組みです。
正式な手続きなしに自転車を1週間以上置いた場合は撤去されることがあります。また、引取期間を過ぎても引き取らない自転車も撤去されることがあります。料金を払ったからといって、期限を超えてそのまま預け続けられるわけではありません。
キャンセル・返金は11月30日まで
札幌市の案内では、解約・返金を希望する場合の申し出期限は2026年11月30日です。12月1日以降は返金できないと明記されています。申請締切の12月15日とは別の期限なので注意してください。
たとえば、11月に保管を申し込んだ後で自宅に置ける場所が見つかった場合、取り消すかどうかは11月中に判断しなければなりません。申し出る先は、札幌駅周辺が011-251-3060、大通周辺が011-211-5190、郊外3か所が札幌市自転車対策担当課の011-211-2456です。これらの電話番号は問い合わせ用で、電話による新規申請の受付は行っていません。
大通周辺の指定管理者の案内には、翌年度のシーズン定期契約を申し込む人の冬期保管料が半額になる制度も掲載されています。ただし、これは翌年度のシーズン契約を申し込む場合の案内であり、誰でも冬期保管を半額で利用できるという意味ではありません。適用条件と手続き時期は、大通周辺の管理窓口で個別に確認してください。
札幌駅やすすきの周辺を利用する人が気を付けたいこと
札幌駅・大通周辺を日常的に自転車で移動する人は、現在使っている駐輪場が冬期保管対象かどうかを最初に確認してください。通常の定期駐輪場がそのまま冬期保管場所になるとは限りません。札幌市は札幌駅周辺を自転車等の放置禁止区域としており、駅前広場などに置いた自転車は撤去対象になると案内しています。
すすきの方面から利用する場合も、今回の市の冬期保管対象は札幌駅周辺と大通周辺、それに郊外3か所です。すすきの中心部にあるすべての駐輪場が対象になるわけではありません。南側から自転車を運び込む際には、大通周辺の北1西1地下駐輪場や西2丁目線地下駐輪場までの移動と、春の引取時間を合わせて考えることになります。
冬期保管中の損害についても制度上の確認が必要です。札幌市自転車等駐車場条例第14条には、駐輪場内での事故や盗難等による損害について市は責任を負わない旨が定められています。郊外の2026年度業務仕様書では、預ける際にチェーン錠でラックや柵に固定しないよう呼びかけることも示されています。盗難対策や施錠の具体的な方法は、各施設の案内に従ってください。
申請前に確認しておきたい5項目
- 保管先:指定7か所のうち、実際に自転車を運べる施設か。原付なら受入車種も合うか。
- 申請方法:都心部は現地窓口のみ。郊外は11月17日~30日だけネット申請が利用できる予定。
- 必要な情報:自転車の防犯登録番号を確認できるか。預入・引取に使う通知書や承認メールを保管できるか。
- 日程:12月1日~15日の預入と、2027年3月の施設別引取期間に行けるか。
- 変更・取消し:申し込んだ後に取り消す可能性があれば、11月30日の返金期限を把握しているか。
市の冬期保管は、冬の数か月だけ自転車を置く場所が必要な人に向けた選択肢です。ただし、先着順、指定された預入・引取日、途中出庫不可という条件があります。保管料だけで決めず、特に春の引取開始日が予定と合うかを確認してから申し込んでください。申請先の公開状況や受付枠に関する更新は、札幌市「自転車等の冬期保管」公式ページで確認できます。
札幌市の冬期保管は、都心部と郊外で料金だけでなく、申請方法や春の引取開始日も異なります。特に2026年度から導入される郊外3か所のインターネット申請は、窓口申請よりも受付期間が短いため注意が必要です。





